能登半島地震被災地の支援活動第7弾最終日
2024年3月15日 (金)
AARジャパンと共同で開始した能登半島地震被災地の支援活動第7弾、最終日終了いたしました。
昨日に続き、炊き出しテントが飛ぶのではではないか?というほどの朝から強風の避難所です。重りをつけていますのでテントは大丈夫でしたが、時折テーブルは持ち上がるほどでした。
第7陣の昼食に他団体の方が提供した焼きそばが被ったため、急遽最終日のお昼を変更したメニューです。避難所の方々からも「ナポリなんとか、って何?楽しみだ」と尋ねられましたが、太麺で作ったナポリタン、チームもほぼ皆初めての体験。これが、意外にもモチモチしていて、かつ太麺なのでお箸で召し上がっていただける一品となりました。
ご寄贈品に「リンゴのコンポートがあるので是非ピースさんで使ってください」と避難所の管理をされているKさんより伺ったのでヨーグルトとミカンの缶詰も加えて「フルーツサラダ」としてお出ししました。時節柄、果物ミカンの季節が終わって、フルーツがあまり支援品として届いていないとのこと、女性が多い避難所ということもあり、とても喜んでいただけて何よりでした。
普段は昼食提供・調理器具の片付け等ひと段落したところで、チームも昼食をいただき、夕食準備まで少し時間があるため、小一時間ほどの休憩をとる時間があるのですが、今日は昼食提供チームと、精鋭美女チームを含む夕食先行準備チーム、在庫チェック、最終日作業担当に分かれて、合間に昼食をいただき、それぞれが並行して動きました。
というのも、拠点の小学校エリアの通常の給食が新年度にスタートするとのこと(なにより!!)、
私たちが使わせていただいている調理室の入口にあるエレベーターを使って学校給食担当の方がセンターから届いた給食を子どもたちが使っている3Fへ届けるのに活動時間も動線も被ってしまうことから、ピースは調理室の使用をやめて、支援物資が置かれていた空き教室へ移動することとしたので調理器具、器資材、調味料等のお引越し作業、活動最終日の一時撤収作業と盛りだくさん。
夕食先行チームは「親子丼」の野菜カットに続いて、大量の鶏肉に下味と着実に火を入れるために鉄板で香ばしく炒めてから肉が固くならないように直前にたれと玉ねぎを煮詰める、というひと手間をかけました。
親子丼の鶏肉に加えて入れたのが「油揚げ」。これは地元スーパーの社長さんから「地元の豆腐屋さんが再開して作っている油揚げがあるのですが、大手メーカーのものと比べるとお値段が少し高いけどどうしますか?」と聞かれて、迷いなく「地元産でお願いします」とオーダーしたものです。
ピースプロジェクトの支援活動において、「被災地でなるべくお金を使うこと」は金額としては少ないかもしれないけれども少しでも地元へ還元しよう、という理事長の一貫した想いでもあります。
そんな油揚げを丁寧に油抜き処理を済ませた後は、実は120人分の親子丼具材を作る際の「最後の難関」ともいえる、大量の卵(実に230個)をいかにトロトロに仕上げるかも課題です。料理長太郎さんによる素晴らしい手法によって(企業秘密にしたいくらい)半熟以上、でも卵のとろみが味の染みた鶏肉に絡んだピースきっての自信作になりうる、特上の親子丼が仕上がりました。
さらに美女精鋭チームのSさん、親子丼に添えるお新香を購入できなかったことを知り、在庫の切り干し大根を使って副菜の酢の物を仕上げてくださいました。これで栄養バランスも格段にアップ!!
さらにさらに久しぶりに子供たちがお手伝いに加わってくれて、とても楽しい提供の場となりました。
4日間の活動期間はあっという間に終了です。
第8弾は少し間をおいて体制を整えてからの3/27~3/30を予定しています。
昼食:ナポリタンそば、フルーツサラダ x 91食
夕食:親子丼、ネギとわかめの中華スープ
・避難所Ax125食
・避難所Bx20食
合計145食
協力、認定NPO法人AARジャパン