2017.2.2〜 ランドセルをネパールの子どもたちに届けてきました!
ランドセルをネパールの子どもたちに届けてきました!
ネパール第2の都市ポカラの中心地から北へ26キロほど。険しい山道を進むと山間に小さな小学校がありました。「SHREE TARE BARAHA EREMENTARY SCHOOL」には3歳から12歳までの子どもたち74人が通っています。学校のあるランガレ村ルンチレ地区は、ネパールの中でも特に貧しい地域です。
ここに通う子どもたち9人に、日本で6年間使われて、その後行き先のなくなったランドセルを届けてきました。9人の子どもたちは視覚障害者、知的障害者、特に貧困の家庭、地震で家を失った子たちです。 はじめて見るランドセルに、子どもたちも興味津々。一人一人手渡すと恥ずかしそうに受け取り席に戻るや周り子どもたちとワァワァはしゃぎながらランドセルを開けたり、背負ったり。式典が終わるまで、大事そうに抱えてくれていました。 「とても綺麗でびっくりしました」「こんなに丈夫なカバンを嬉しいです」「勉強頑張ります」 そんな声もいただきました。道のりは険しく遠かったですが、喜んでくれたようでよかったです。
翌日はポカラ市内の「SHREE KUBDAHAR EREMENTARY SCHOOL」に行ってきました。ここは政府の運営する学校で、試験代は多少かかるものの学費は無料。したがって貧困層の子どもたちが多く通っています。ここでは知的障害、聴覚障害の子どもたち5人にランドセルを届けてきました。手渡すとすぐにランドセルを開けて、中に入っている現地で購入したノート、鉛筆、消しゴム、鉛筆削りの文房具セットを取り出し遊び始めてしまう子もいて、終始あたたかい笑いに包まれていました。
ネペールではカースト差別がいまだ残り、低賃金の仕事しかできない人たちも多くいます。もちろん仕事にありつけず、家のない人もたくさんいます。また学校には知的障害や聴覚障害の子たちを見かけることはあっても、身体的障害のある子はほとんど見かけませんでした。バリアフリーが進んでいないことも理由の一つですが、そもそも学校まで通うことができないという大きな壁があるそうです。学校に通えなければ、政府も情報や状況の把握が難しく、こういった支援からも漏れてしまっていると思います。
今回は調査をかねた活動でした。3月には数を増やして、より多くの子どもたちにランドセルを届けてきます。
なおランドセルプロジェクトは、現地団体ILS(Independent Living Society-Nepal)との協力のもと行なっています。
【ネパール・ランドセルプロジェクト】 日本国内で使われた後、行き先のなくなったランドセルをネパールの障害児や貧困地域で子どもたちに活用してもらうプログラムです。日本から贈られた『気持のこもったランドセル』を背負って、是非とも学校に通って勉強してもらいたいと心から願っています。勉強して自らの環境を乗り越え、同じような境遇の子どもたちを救う立場に回って欲しいと考えています。
このプロジェクトへの協力をお願いします。
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